家計のリストラ 2008 4 13

 サブプライム危機が起きて、アメリカ企業は、
リストラなど、実にスピーディーな問題解決に取り組んでいると思います。
 しかし、それで、アメリカ経済は、問題解決すると思っているでしょうか。
まだ、やり残しているリストラがあります。
それは、「家計のリストラ」です。
 アメリカ経済というと、「双子の赤字」が有名でしょうが、
実は、「三つ子の赤字」です。
「双子の赤字」に加えて、「家計の赤字」があるのです。
 バブル崩壊後の日本では、「企業のリストラ」に続いて、
「家計のリストラ」にも積極的に取り組んで、何とか危機を脱しました。

THE OVERSPENT AMERICAN 2008 2 3

「浪費するアメリカ人 なぜ要らないものまで欲しがるか」
著者 ジュリエット B.ショア  岩波書店
THE OVERSPENT AMERICAN
Why We Want What We Don't Need
by Juliet B. Schor

 どうしてアメリカ人は、そんなに消費(浪費)するのか。
しかも、借金をしてまで消費するのか、その理由がわからなかったのです。
 確かに、買い物は、ストレス解消になります。
しかし、それが借金をしてまで買い物をする理由になるか、疑問を感じていたのです。
 この本を読めば、そういう疑問が解決するでしょう。
たとえば、このようなことが書いてあります。
「中流階級のアメリカ人は、まるで明日はないかのように消費している。
にもかかわらず、消費が増えるほど、ますます満たされない思いが強まる。
 現代社会では、商品は、ある種のコミュニケーションの手段であり、
人びとは何を持ち、何を身につけているかで、
自己のアイデンティティと社会的ステータスを表現しようとする」
 ここ数年の世界同時好況は、借金漬けのアメリカ人による浪費の「お陰」です。
こうした消費活動(借金文化)が、持続可能なものではないし、
このような消費活動に依存する世界経済が、持続可能なものではありません。
どう見ても、不健全な「消費活動」と、不健全な「世界同時好況」でしょう。
 この本は、同時に、日本の消費社会への警鐘です。
日本も、昔に比べれば、アメリカの消費活動に似てきていると思います。

文化の違い culture gap 2003 6 23

今日(2003年6月23日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「住宅担保に消費者ローン」
「家計、金利負担増の懸念」
「アメリカで、住宅を担保にした消費者ローンが急増している。」
「ただ、同ローンは大半が変動金利であるうえ、住宅バブル頼みの色彩も強い。」
「ホーム・エクイティ・ローンと呼ばれる同融資は、
住宅の評価額から住宅ローンを除いた部分を担保にするもので、使途の制限はない。」
 これを読んで、さすがに日本人は違和感を感じるでしょう。
このような「アメリカの借金文化」には、ついていけないと感じるでしょう。
















































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